外壁塗装は艶有と艶消しどちらがいい?メリット・デメリットを徹底解説【外壁塗装 倉敷市】BLOG
倉敷市地域密着53年外壁塗装・屋根工事専門店クラコーです。
外壁塗装を検討する際、塗料選びと同じくらい悩むのが「仕上がりの艶(ツヤ)」ではないでしょうか。「ピカピカの艶有りと、落ち着いた印象の艶消し、どちらが良いのだろう?」と迷う方も多いはずです。
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実は、この「艶」は見た目だけでなく、塗料の性能やメンテナンス性にも関わる重要な要素です。今回は、外壁塗装における「艶有(つやあり)」と「艶消し(つやけし)」それぞれの特徴とメリット・デメリットを徹底解説し、あなたのお住まいに最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。
目次
外壁塗装における「艶」とは?
塗料の「艶」とは、光を反射する度合いのことを指します。一般的に「艶有」は光を強く反射するため、表面が滑らかで光沢があるように見えます。一方「艶消し」は光の反射を抑えるため、マットで落ち着いた質感に見えます。
塗料メーカーが提供する塗料の多くは、まず「艶有」を基本としており、そこから艶消し剤を配合することで、5分艶、3分艶、艶消し(全消し)など、段階的に艶を調整することができます。
艶有(つやあり)塗料のメリット・デメリット
「ピカピカ」とした光沢が特徴の艶有塗料は、塗装直後の輝きが魅力です。
メリット
耐久性が高い 艶有塗料は、塗膜の表面が非常に滑らかで緻密です。そのため、雨水や汚れが定着しにくく、カビや藻の発生も抑制しやすい特性があります。表面の劣化も進みにくいため、一般的に艶消し塗料よりも高い耐久性を持つとされています。光沢がなくなる(艶引け)ことが劣化のサインの一つとも言われますが、塗膜自体の保護性能は長期間持続しやすい傾向にあります。
汚れがつきにくい・落としやすい 前述の通り、表面が滑らかであるため、塵や埃、排気ガスなどの汚れが付着しにくいのが大きな利点です。また、もし汚れが付着しても、雨で流れ落ちやすかったり、軽く水洗いするだけで簡単に除去できたりするため、美観を長く保ちやすいでしょう。
色彩が鮮やかになる 光沢があることで、塗装した色がより鮮やかに、はっきりと見えます。特に濃い目の色や暖色系の色を選ぶと、その色の持つ魅力を最大限に引き出し、新築のような輝きを演出することができます。
耐久性が高い 塗膜表面が緻密で滑らかなため、劣化原因となる紫外線や雨水の影響を受けにくいです。このため、一般的に艶消し塗料よりも塗膜の寿命が長く、メンテナンスサイクルを長くすることができます。長期的な視点で見ると、コストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
デメリット
光沢が目立ちやすい 塗装直後は新築のような輝きがありますが、人によってはその光沢が「安っぽい」「ビニールっぽい」と感じることがあります。特に、和風建築や景観条例のある地域では、周囲の環境から浮いてしまう可能性も考えられます。
経年で艶引けが起こる どんなに耐久性の高い塗料でも、紫外線などの影響で徐々に艶は失われていきます(艶引け)。部分的に艶が落ちたり、均一でなく艶が引けたりすると、ムラがあるように見え、劣化が目立ちやすいと感じることがあります。
塗膜の「アラ」が目立つ場合がある 光沢がある分、下地の小さな凹凸や施工時のムラ(刷毛跡など)が光の反射で目立ちやすくなることがあります。特に日当たりの良い面や、明るい色の場合は注意が必要です。
艶消し(つやけし)塗料のメリット・デメリット
「しっとり」としたマットな質感が特徴の艶消し塗料は、近年人気が高まっています。
メリット
落ち着いた上品な印象になる 光沢がないため、外壁が周囲の景観に自然に溶け込み、洗練された落ち着いた雰囲気を演出できます。特にモダンな住宅や、和風住宅との相性が抜群です。近年人気の北欧風やカフェ風の住宅にもマッチしやすいでしょう。
汚れや劣化が目立ちにくい 艶消しの表面は光を乱反射させるため、多少の汚れや経年による色あせ、小さな凹凸などが目立ちにくいという特徴があります。特に土埃や排気ガスによる汚れは、艶有りに比べて目立ちにくい傾向にあります。また、艶引けの心配がないため、経年による見た目の変化が緩やかです。
高級感や重厚感を演出できる マットな質感は、独特の高級感や重厚感を醸し出します。特にダーク系の色やグレー系の色を選ぶと、より一層その効果が際立ち、重厚で洗練された印象を与えます。
デメリット
耐久性が若干低い傾向がある 艶消し塗料は、艶を消すための「艶消し剤(フラットベース)」を配合しています。この艶消し剤は、塗膜の表面を微細な凹凸にすることで光沢を抑えますが、その微細な凹凸が汚れを付着させやすくしたり、塗膜自体の緻密性を若干低下させたりする可能性があります。そのため、艶有塗料に比べて若干耐久性が劣るとされることがあります。ただし、近年では高耐久の艶消し塗料も増えており、その差は縮まりつつあります。
汚れがつきやすい・落ちにくい場合がある 光を乱反射させるため、表面に微細な凹凸があり、艶有塗料に比べて汚れが付着しやすい傾向があります。また、一度付着した汚れが雨で流れ落ちにくく、洗っても完全には除去しにくいケースもあります。特に、煤汚れや排気ガスによる汚れは、表面の凹凸に絡みつきやすいです。倉敷市南部の方は汚れが付きやすい地域のため、あまりおすすめしておりません。
価格が割高になる場合がある 艶消し塗料は、艶有塗料に艶消し剤を配合して製造されるため、製品によっては艶有よりも価格が若干高くなることがあります。また、選択肢が艶有りに比べて少ない場合もあります。無機塗料など塗料の種類によっては全艶消しの設定がない商品もございます。
結局どちらを選ぶべき?判断のポイント
艶有りと艶消し、それぞれに一長一短があるため、「絶対的にこちらが良い」とは言い切れません。最終的な選択は、あなたの「何を最も重視するか」にかかってきます。
以下のポイントを参考に、ご自宅に最適な艶を選びましょう。
美観の好み
新築のような輝き、鮮やかな発色を重視するなら:艶有
落ち着いた上品な印象、マットな質感を重視するなら:艶消し
耐久性・メンテナンス性
とにかく汚れにくさや耐久性を最優先するなら:艶有
多少の汚れは許容範囲で、上品な見た目を優先するなら:艶消し(ただし、近年は高耐久な艶消し塗料も増えています)
外壁の素材やデザイン
凹凸が少ないサイディングやモルタル壁、モダンなデザイン:艶有、艶消しどちらも相性が良い。
和風建築、重厚感を出したい場合、独特の質感を出したい場合:艶消しが特におすすめ。
既存の外壁の状態:凹凸が激しい外壁の場合、艶有だとアラが目立つ可能性があるため、艶消しの方が向いている場合もあります。
周辺環境や景観
周囲に艶有の住宅が多い、明るい印象にしたい:艶有
自然が多い場所、落ち着いた景観に合わせたい、高級感を演出したい:艶消し
「〇分艶」という選択肢も
艶有りと艶消しの間で迷う場合は、「5分艶」や「3分艶」といった、中間的な艶感の塗料を選ぶという選択肢もあります。
5分艶(半艶): 艶有りの光沢感を半分程度に抑えたもの。上品な光沢があり、汚れにくさと落ち着いた印象を両立したい場合におすすめです。
3分艶: さらに光沢を抑え、よりマットに近い質感。高級感を演出しつつ、完全な艶消しよりも若干の耐候性を期待したい場合に選ばれます。
これらの「控えめな艶」は、艶有りのメリット(耐久性、防汚性)と艶消しのメリット(落ち着いた美観)をバランス良く享受できるため、非常に人気があります。
まとめ
外壁塗装の「艶」選びは、お住まいの印象を大きく左右する重要な決定です。
艶有:耐久性・防汚性に優れ、色彩が鮮やか。新築のような輝きを求める方におすすめ。
艶消し:落ち着いた上品な印象で、高級感を演出。汚れや劣化が目立ちにくい。
〇分艶:両者の良いとこ取りで、バランスの取れた選択肢。
最終的には、実際に塗料見本を手に取ったり、可能であれば実際に塗装された住宅の写真を見比べたりして、ご自身の目で確認することが最も大切です。信頼できる塗装業者に相談し、お住まいの環境やご希望に合わせた最適な「艶」を選び、長く愛せる美しい外壁を手に入れてください。